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台湾ゴムロール納入、天然ゴム、米中貿易戦争 [機械]

お盆の週は毎日会社に出社で、海外とのやり取りと書類の整理。国内取引先のほとんどがお休みのため、静かな毎日でした。20日から国内ユーザーに台湾製ゴムロールの搬入据付、組み立ての立ち合い。加藤も作業服、安全靴、ヘルメット姿で、台湾からの技術者といっしょに機械の据付工事のスーパーバイザーです。現場は暑い。ペットボトルを何本飲んでもすぐに汗になります。無事納入完了でした。下の写真のとおり。
天然ゴム価格がちょっと上がってきています。さすがに下がりすぎた反動ですが、タイの洪水
(ただし場所が北の方なので、主力生産地区の南部ではありません)、インドネシアの地震による今後の供給不安による買い増しが要因ですが、あくまでも「不安感」によるもので、実際供給が大幅に減っているわけではありません。それよりも米中貿易戦争の方がインパクトが強いと思います。今後中国製タイヤの米国への輸入関税を25%に引き上げるとなると、これはインパクトがある。トランプ政権はそれはまだ予定していないが、その懸念が天然ゴム相場を下げる、全体への不安感を出しています。
8月からの米国の制裁関税引き上げには、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンが含まれています。一般ゴム製品(SBR,BR,EPDM,NBR他)やタイヤはまだ含まれていません。(中国製航空機タイヤは7月に制裁関税の対象になっています)
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ランクセスが合成ゴム事業をやめる。サウジアラビアARAMCOに売却 [材料相場、需給]

合成ゴム世界最大手のランクセスは合成ゴム事業をサウジアラビアの石油、石化メーカーAramco社に50%売却し、合弁会社Alranxeoとして合成ゴム事業をやっていましたが、残りの50%はAramco社に売却し、合成ゴム事業はすべて売却することを発表しました。これでランクセスがやっていた合成ゴム、S-SBR,BR,ブチル、EPDM、NBR、CR等はすべてサウジアラビアの会社Aramco社のものになります。ランクセスは合成ゴム事業に見切りをつけたともいえましょう。日本ではランクセスの合成ゴムはタイヤ向けはランクセス日本経由、工業用ゴム部品メーカー向けには日本の代理店経由販売されているようですが、ドイツの合成ゴムがサウジアラビアの合成ゴムメーカーになると、販売方針、技術サービス?そのあたりは?
もちろんAramco社での販売責任者はいままでランクセス社からの出向者がやっていましたが、これらの人がいなくなるとすると、販売、品質、業務、輸出部門もかなり変わるのでは?この辺りは加藤事務所も同じサウジアラビアのSABIC社との取引で苦労していますので。
公式には 
http://lanxess.co.jp/jp/media-japan/media-japan/press-releases-japan/jp-lanxess-sells-arlanxeo-share-j/ に発表されています。
加藤は先週は宮崎でゴム工場2社に出張し、ゴム材料の打ち合わせをし、また11日土曜は広島に日帰出張して、ゴム機械の点検、打ち合わせでした。
宮崎の都城の町をレンタカーで走っていると、なにやら化学プラントのようなタンク群がありました。よくみると霧島酒造の焼酎工場です。タンク群は、麹からバイオマスガスを回収して、エネルギーに使う装置でした。
広島から羽田の帰り便はラッキーで、国際便につかう機体がたまたま使用され、座った席は普通席なのに、国際線ビジネスクラスのシートでした。おかげでフラットベットになり、ゆっくりできました。さすがに機内の映画はありませんでしたが。
Miyazakikirishimashuzou2.jpgMiyazaki20180807_133049.jpgHiroshima20180811_203725.jpgHiroshima20180811_203937.jpgLanxessSellRubbertoAlranxeo8-9-2018.jpg
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中国NBRメーカーリスト (日本製NBRにはアンチダンピング税課税) [材料相場、需給]

7月より中国に輸入される日本製、韓国製NBRにアンチダンピング税が課税されました。それ以来取引先から中国で生産されているNBRはどういうメーカーがあるか?生産能力は?グレードは?との質問が当社にきています。そこで下の通り、2017年現在のリストを作ってみました。
現在NBRは PETROCHINA社 生産能力年7万トン、 鎮江南帝化学(台湾系)年5万トン、寧波順沢NingboShunze年5万トン、金浦英薩INSAGPRO(メキシコ系)年3万トン、阿朗台橡(南通)Alranxeo-TSRC(ドイツ・台湾系)年3万トンの5社で生産能力の合計は年23万トンです。
このうち3社が外資系で、台湾NANAR, メキシコINSA, ドイツLanxess+台湾TSRCです。
加藤事務所には各社のNBRのSPEC表がありますのでご希望の方は当社までお問い合わせを。info@rubberstation.com または03-5645-8670までどうぞ。
CRも世界で不足していますが、中国の長寿社(新工場)から加藤事務所ではグレードCR2322、CR2444,CR2442を1コンテナー購入しました。インドの合弁会社ゴム練り会社IndoJapanPolymersで試しに使ってみます。その結果は後日ご報告します。
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