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ゴム不足 シリコーン、クロロプレンゴム 中国製試しに買いました, ベトナム行き [材料相場、需給]

今年の初めからシリコーンゴム、フッ素ゴム、クロロプレンゴムの不足が続いています。各社が増設を決定しましたが、増設工場が稼働するまで1年はかかります。その間どうするか?
加藤事務所では、試しに、中国の重慶長寿化工(昨年環境問題で工場を閉鎖しましたが、その会社が代わりに2017年末に新工場を建設稼働させました)のShanxi Huijia Changhua Synthetic Rubber社からクロロプレンゴムを14トン買いました。その試験表が以下のとおり(ちょっと日本のCOAと違いますが)。またシリコーンゴムも不足しているので、これも試しに、中国のJIANGXI BLUESTAR XINGHUO SILICONE社から 14トンほど買ってみました。試験表は下の通り。
これは日本には持ってきません。当社のインド合弁会社で使ってみます。ここでコンパウンドして、またユーザーに使ってもらい、その評価を得ます。 使えるものかどうか試してみます。
価格は? 相場ですが、クロロプレンゴムは相当高い。世界中でもの不足ですから仕方がない。高くても欲しい時は買わざるを得ない。日本のいつものユーザー向けの価格の方が相当安いと感じます。
たぶんこの中国製新工場品のクロロプレンゴムを買ったのは当社が初めてか?
 先週はベトナムに1日半出張、いつものベトナム航空A350機で往復、VRGJAPANで社内会議と天然ゴム工場で技術品質打ち合わせ、また夜行便で成田に戻り、そのまま朝は山口に直行、台湾製ロールの試運転に立ち会い、土曜日は台湾技術者と秋芳洞へ。夕方福岡空港で見送り、東京にトンボ帰り。日月は会社でレポート作成。やれやれ休みがない。
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米中貿易戦争第三弾、タイヤ購買、日本ゴムトレーディング協会、バンドー化学フェアー [材料相場、需給]

1.19日に発表された、米国による、中国製品輸入に追加関税をかける発表で、ついに中国製タイヤ全部、合成ゴム、ゴム製品、ほとんどの化学品(加硫促進剤、老化防止剤を含む)が9月24日輸入分から10%の追加関税、さらに1月からはこれが25%の追加関税がかかることがわかりました。
これで中国から米国へのゴム製品(日系中国工場製造品も)に追加関税がかかります。25%課税となると相当コストアップになる。中国の米国向けタイヤ輸出をブレーキがかかり、これで天然ゴム価格の低迷はつづくであろう。中国でのSBR,BR需要もその分は減りブタジエン価格も下がる方向にうごく。(原油高と相殺されるかもしれないが高騰はしづらくなる)。ついにタイヤ、ゴム製品も報復関税の対象になった。また米国で流通している加硫促進剤、老化防止税も50%以上が中国製であるため、これも米国国内で値上がりになります。


2.10日今週は某タイヤメーカー購買部長、オイルシール最大手購買部長、大手自動車ゴム部品メーカー購買部長との面談が続き、さらに某自動車メーカー調達室(タイヤ購買)と定期的な打ち合わせ(天然ゴム、ブタジエンの見通し)をして、その後13日にはバンドー化学が東京秋葉原でテクノフェア―2018を開催されたので、参加しました。購買部長に挨拶。フェアーは下のとおり。
さらに金曜から日本ゴムトレーディング協会(9月に日本ゴム輸入協会から改名しました)の会合に参加、山形で開催されました。翌日は協会のゴルフ。この間に北米ゴム練り会社と深夜の電話で打ち合わせ。日曜祭日は、会社で某大手ゴム原料メーカー向けにEPDMの世界需要見通し調査報告書の作成。TPVが世界でどんどん伸びているのを実感、特に中国でのTPVの伸びすごい。EPDMもこのTPV需要で、いままで各メーカーの生産能力増で余剰感があったが、今後EPDMも余剰はなくなりそう。米国では10月からEPDMの値上げ¥10/kgぐらいが各社発表された。
来週は2日間だけベトナムに出張します。
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米国出張 [海外]

8月31日から米国出張でした。
米国の景気は予想以上にいい。シカゴに数日いましたが、日本車は相変わらず売れている。
シカゴの中心にはトランプビルがあり、このオーナーが大統領だと考えると、やはり変な国だ。
ゴムコンパウンドのPreferred社と打ち合わせ。またシカゴ大学で化学学科、高分子研究所を見学。
米国の物価の高さはやはり気になる。物価から考えると、¥80/$ぐらいの感じがする。日本がこの20年物価があがっていないことを実感します。
EPDMが米国で値上げになります。Dow,Lion,各社から値上げの発表があり、だいたい¥12/kgぐらいの値上がりです。ナフサ値上がりがその理由と、米国内ではEPDM市況にタイト感があります。
写真はシカゴ市内、産業科学博物館、シカゴ大学、化学学科の建物です。
先週のニュースで気になるのは、信越化学のシリコーンゴム米国工場増強計画(米国で増強です。中国製シリコーンゴムが米国で25%輸入追加関税を考えると当然か)、ダイキン工業のフッ素ゴム生産増強です(やっと決断してくれたか)。
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