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ブタジエン価格がどんどん下がる、今週も出張で大忙し。 [材料相場、需給]

この数j週間ブタジエン価格がどんどん下がっています。$1700/MTだったものが今や$1000/MT近くまで下がっている。理由は中国のタイヤメーカーがタイヤ生産を減産。米国向けのタイヤ輸出ももうすぐ全滅と思い、今後の生産を減らしている。中国特有の特徴ですが、もっと天然ゴム、ブタジエン(合成ゴム) の価格が下がると思うと、急に購入を控えて、底値に下がるまで待つという姿勢になっています。
ただ今のブタジエン価格はナフサ価格から考えると下がりすぎだともいます
 今週はB,Y,S,T社のタイヤメーカー購買部にお伺いしてフランスのゴム薬品メーカー社長、営業部長を連れて面談、さらにその間で山口の取引先にまで半日で往復。木曜日にはこれ以外にも大阪でゴム関係者と面談と会食、金曜からは和歌山から南海フェリーで徳島入り。取引先のO社に打ち合わせ。下の写真の製品を化学工場の横の工場で生産してました。
その横ではボンカレー工場もありました。ボンカレー工場はまるで石油化学工場みたい。材料倉庫にはジャガイモが。
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日中ゴム産業フォーラムを終えて、米中貿易戦争の行方 [材料相場、需給]

2018年10月18日に東京で第三回日中ゴム産業フォーラムが、加藤事務所とゴム報知新聞の共催で開催されました。中国側から中国ゴム工業協会徐副会長以下15名が来日され、加藤も日本のゴム産業の動向、新技術、開発動向を講演し、また中国側講演とパネルディスカッションの司会をしました。
加藤として注目すべき事柄は、中国のタイヤは、乗用車タイヤは米国輸入時にすでに重いアンチダンピング税がかかっており、今回の25%課税(来年1月から)がほとんど輸出は難しくなり、トラップバスタイヤは今まで米国輸出が好調でありましたが、今回の25%課税で大打撃を受けるであろう。中国のゴム製品輸出の26%、タイヤ輸出の13%、ゴム靴輸出の28%が、米国向け輸出でこの分が大きく影響を受けるとのこと。
すでに中国のタイヤ生産は前年比でいままでは+5から8%年々伸びてきたが、2018年は+3%の伸びに減速するであろうとの話がありました。
今年、中国での合成ゴム輸入には、ブチルゴム、NBRにアンチダンピング税がかかるようになったが、これで国内の合成ゴム会社は赤字が止まり黒字化して喜んでいる。これをみてEDPMも、中国国内EPDM合成ゴムメーカーの中にはアンチダンピング税を申請したいとの考えがあるが、まだ具体化していない。中国ゴム工業協会としては、この輸入合成ゴムのアンチダンピング税課税には反対の立場である。
日本からは日本ゴム工業会松谷専務理事から、日本のゴム産業現状の説明をしてもらいました。
中国側からは 中国のタイヤ生産の現状、中国でのタイヤラベリング制度開始の実態、合成ゴム輸入アンチダンピング課税の影響、その他を説明してもらいました。
詳細については、加藤事務所までお問い合わせを。
発表の一部は下の写真のとおりです。ゴム薬品会社,カーボンブラックの売上ベスト10社のリストも。
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米中貿易戦争の結果日本のタイヤ生産が増える? [材料相場、需給]

ここにきてタイヤゴム原材料の値上げはあちこちからでています。原油高、ナフサ高、クロロプレンゴム不足、シリコンゴム不足なので仕方がないことなのですが、将来原油がさがったときにはしっかり値引交渉しましょう。
米中の貿易戦争で 中国製タイヤが実質米国への輸入が大幅に減り、その結果中国のタイヤ会社の減産が広がっています。その結果、天然ゴムが売れず、中国上海、青島での輸入在庫量が増え続けている。売れないのです。よって価格が下がったままです。またブタジエン価格もナフサ価格が上がっていますが、かえって$1700/MTから$1300/MTと下がってきています。これも中国のタイヤメーカーのSBR,BRの買い控えのせいです。
さらに日系タイヤメーカーでも中国で生産して米国に輸出していたタイヤが米国で輸入関税が10%、1月からは25%となるので、急遽生産場所を中国から日本、タイ、ベトナムに変更しています。これで日本のタイヤ生産が10月以降は10%近くUPするという情報もあります。日本のタイヤ生産はこの数年0%成長か+1%ぐらいでした。これが数%増加になる可能性があります。すると日本製のタイヤ用ゴム原材料の需要も伸びるか? 
先週は神戸、福山と毎日出張が続きました。往復飛行機で日帰り。今週は日中ゴム産業フォーラムで講演と司会をします。韓国のNBRメーカー関係の打ち合わせもあります。
下の写真は中国タイヤEXPO2018の様子と 神戸空港での写真です。さすが関西ですね。

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JSR合成ゴム値上げ、櫻護謨100周年、日中ゴム産業フォーラム [材料相場、需給]

国内合成ゴム最大手JSRから合成ゴム値上げが発表になった。以下のとおりであるが、原油高であれば仕方がない。発表は昨年2月ぶりになる。加藤事務所が日本ゴム工業会での半年ごとの原材料講演で合成ゴムの価格動向予想を発表しているが、昨年2月の上げ、8月、11月の下げ、今年の2月、5月、8月、11月に上げを合計すると大体このJSR発表ぐらいになる。もっと上がるかと思ったがごく最近のブタジエンの下げが影響しているか?これは米中貿易戦争により中国のタイヤ生産が減産している結果か?
デンカもクロロプレンゴムを11月から¥44/kgの値上げを発表した。これは世界のクロロプレンゴムの不足によるもの。さすがに会社の値上げ発表の理由が、安定供給と事業の維持継続のためとしている。まったくそのとおり。値上げしないと増産投資ができない。
10月9日から東京商品取引所TOCOMが天然ゴムTSRグレードを上市する。先物契約で中国、日本の投資家を呼び込みたいとの考えか。加藤事務所の加藤は11月か12月に東京商品取引所で天然ゴムのセミナーをやる予定です。その際ラジオ出演があり、天然ゴムのマーケットについてラジオで解説します。
先週は櫻護謨100周年パーティーに招待されました。100周年とはおめでたい限りです。副社長と話していて、櫻護謨が軍艦の重油ホースを生産したところから会社が始まったとのこと。当時はNBRはなく、天然ゴムホースにセロファン、ワイヤーを巻いて、耐油性を出したとのこと。これはすごい。その後ゼロ戦航空機の燃料ホースも手掛けたとのこと。
10月18日にゴム報知新聞と共同で、第三回日中ゴム産業フォーラムを東京で開催します。中国ゴム工業協会の徐副会長以下16名が来られます。加藤も講演と司会をします。ぜひ中国の環境規制がいつまでつづくか? 米中貿易戦争のゴム業界への影響は?などを中国側に話してもらいます。ご興味のある方はぜひご参加を。今講演原稿を作成中です。
週末は東京の青梅鉄道公園に行きました。蒸気機関車が展示され、実際に機関車運転室の操作ができるところはなかなかない。
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