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ベトナム天然ゴムを御社のCSR活動に、 上高地 [天然ゴム]

先週はベトナムに3日間、日系タイヤ会社の方と天然ゴム工場へ。
ベトナム軍の生産部隊が天然ゴムを製造している工場をご紹介。生産部管理職は軍人です。生産工程の品質向上に励んでいます。異物混入防止です。会食となると、軍の会食所で、ベトナム料理を当社の合弁会社スタッフをともに、会食です。
当社ベトナム合弁会社が供給するベトナム軍生産部の天然ゴムは、その売上げの一部が部隊のある町の病院、橋、道路の改修、新設の費用に使われます。よって天然ゴムを買った代金がベトナムの地域振興、地域開発に使われ、これこそ日本企業のCSR活動になります。どうですか? CSR活動にVRGJAPANの天然ゴムを使ってください。
週末は日本に戻り、岐阜の世界遺産の白川郷と上高地へ仲間と行ってきました。
来週は往復とも夜行便でシンガポール1日出張、朝羽田に戻り、そのまま日本ゴム協会の総合紹介講演会に駆けつけ、ベトナム製天然ゴムの発表講演です。飛行機が遅れるとまずいな。
連続毎週海外出張6週目に入ります。
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ベトナム陸軍製造天然ゴム [天然ゴム]

今週はインドに1日間、ベトナムに4日間行ってきました。
インドの当社合弁会社も売り上げが年6億円程度になり、黒字基調です。新工場の話もあり、これから投資します。
ベトナムの合弁会社VRGJAPANでは日系ユーザー(タイヤ会社)の工場監査に同行です。
6工場を行きましたが、そのうちの一つはベトナム陸軍が運営する天然ゴム工場です。トップの師団長司令官に会ってきました。制服組です。さすが軍が運営する工場だけあって規律は厳しく、品質管理も上司の絶対命令で管理しています。どうして軍が天然ゴムを生産しているか? 軍需物質? というよりも軍人の雇用のため、仕事を創る、地域貢献する。少数民族の雇用を確保するという意味があります。作業者は軍人ではありませんが、管理職は軍人です。 司令官によるとこの軍(国境警備軍)はカンボジア国境に土地をもっており、土地の有効利用、地域雇用対策という意味合いもあり、天然ゴムを生産し、販売し、その税金も軍が支払うそうです。下の写真のとおりですが、当局軍による監査ではなく、日系タイヤメーカーによる軍の工場の工程監査です。打ち合わせでは、この師団17000人のトップに立つ司令官の相手に、こちらから金属探知機を設置してほしいと要請したわけですが、さすが軍だけあって金属探知機の意味はよくご存じで、聞いてみるとこの司令官はもとはゴム工場部隊の部隊長であったので、ゴムの生産工程はよく理解されていました。今回はなかなかできない経験をしました。 さすがに軍の天然ゴムの製造工程は軍事秘密でここでは公開できません。写真は別の工場のTSR型天然ゴムの工程です。
あとの写真はVRGJAPANのベトナム本社事務所にて、現在会長、社長(加藤が社長)、以下5名が働いています。今回1名の採用面接もしました。これから夜行便で帰ります。
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いやな臭いがほとんどない天然ゴム VRGJAPAN販売中 [天然ゴム]

以前も紹介しましたが当社のベトナムでの合弁会社VSRJAPAN(RUBBER EXPORT)ではユニークな天然ゴムを販売しています。あの天然ゴムのにおいがほとんどない天然ゴムです。物性はRSS3やTSR20とほとんど同じですが、ラテックスから製造しているので、いやな臭いが半分以下です(感覚的なものですが)。RSS3もラテックスから製造していますが、数日間燻製しています。こちらは天然ゴムへ添加薬品を変え、オーブン乾燥状態をユニークな条件にして、燻製なしで天然ゴムを作ります。ラテックスが豊富なベトナムだからこそできる製品です。商品名は仮称でSVR NEW10です。下の写真のとおりですが、色もかなり明るい褐色です。一般的なRSS3、TSR20はもっと濃い飴いろでほとんど茶色です。
この色では明色系のゴムにも使えます。 素練りの時にほとんどいやな臭いがしません。工場の周りに住宅地が多く、臭気が問題になっている工場は是非試してください。サンプル1ベールは加藤事務所までご連絡を。価格はRSS3とほぼ同じぐらいです。
VRGJAPANは今年に入り、1000トンほど天然ゴムの輸出を成約しました。
明日からインド、ベトナム出張です。インドで1日打ち合わせ、その晩から夜行便でバンコックへ、乗継し、ホーチミン経由、クイノン経由、そこから車で3時間で天然ゴムの農園に。移動日は大変な一日になりそうです。帰りも夜行便。
今年はロシアに出張、南アフリカへ出張もこれからありそうです。
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VRG JAPAN 3月2日設立記念パーティ ベトナムにて開催 [天然ゴム]

2015年3月2日ベトナムホーチミン市にて当社が出資するベトナム天然ゴム会社VRGJAPANの設立記念パーティーを開催させていただきました。約150名をご招待し、ご来賓にはベトナム政府商工省次官(副大臣、元ベトナム首相ご子息、以下の写真のとおり)、ホーチミン市投資委員会幹部、それに親会社からVRG会長社長、JTC社藤村会長、加藤事務所社長加藤進一が出席し、ベトナム天然ゴム農園、加工所社長ら多数をお招きしました。
アトラクションでは京都祇園の有名な舞子さん、芸子さん、重要無形文化財保持者の有名な観世流能楽師シテ方山本博通様に日本文化である踊り、舞を披露していただきました。JTC藤村会長ありがとうございました。
トルコ、イラン、インドからも天然ゴム代理店の社長夫妻に来ていただきました。
現地のテレビ局数社が取材にきてベトナムで放映されました。共同通信でも配信されました。
VRGJAPANはベトナムの良質な天然ゴムを日本、イラン、トルコ、インド向けに出荷します。
またVRGJAPANオリジナルのにおいの少ない天然ゴムSVR10NEW や RSS3に近くもっと安いSVR3LNEWを開発し供給を始めます。その記事(ゴム報知新聞3月2日号)は以下のとおり。
 ベトナム政府のお偉方をご招待し、VRGJAPANの社長として緊張しました。私のベトナム語でのスピーチもなんとななりました。これからが天然ゴム事業の出発です。世界でユニークな天然ゴムを供給していきたいと思います。
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ゴム臭いが少ない天然ゴムを開発 [天然ゴム]

この一週間は東京ゴム薬品商同業会総会出席で熱海に行ったり、名古屋での日本ゴム協会東海支部総合紹介講演会で30分講演したり(井上石灰工業のMETAZ EXEの紹介)をしたりバタバタやっていました。
その間に以下のとおり日経新聞2月17日朝刊に当社の天然ゴムのコメントが出ました。さらに2月18日には加藤が社長をしているベトナムの天然ゴム会社VRGJAPANとベトナム最大の天然ゴム会社VRGが共同開発した ゴム臭いが少ない天然ゴム、ごみの少ないタイヤ用天然ゴムの紹介記事が化学工業日報に載りました。以下の記事抜粋のとおりです。タイヤ工場でも素練りの天然ゴムの臭いが工場周辺で問題になったり、タイヤ、ゴムマットの天然ゴムの臭いが問題になる場合、その解決策として、ベトナム天然ゴム会社と共同で開発しました。ベトナム側に日本側のニーズを伝え、開発し、その改良グレードを日系ユーザで評価してもらっています。これがうまくいけば、天然ゴムの新グレードとして世界市場に展開できます。
今週は3日間台湾でロシアとタイの日系タイヤ工場向けの試験室用ロールの出荷前検査に立ち会い、そのあとは3月2日にベトナムで当社の合弁会社VRGJAPANの事務所開き記念、パーティーオープニングセレモニーを現地で200名ほど来賓、関係者、取引先を招いて開催します。加藤はVRGJAPAN社の社長なのでホスト役です。来賓にベトナム首相か副首相が来られるとの話もあり、緊張しています。ベトナム語でのスピーチもしなければ。ベトナム首相が来られてそのホスト役とは。。これは冗談じゃない。

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ベトナム天然ゴム新会社VRGJAPANスタート [天然ゴム]

先週のインドRUBBEREXPO参加に続き、ベトナムに当社が合弁で設立した天然ゴム会社VRGJAPANに出張し、日系タイヤ会社の方々と打ち合わせ、1週間工場監査をしてきました。
VRGJAPANはベトナム最大の天然ゴム会社VRGと当社、大阪のJTC社との合弁会社で、天然ゴムを生産販売する会社です。昨年12月に営業ライセンスを得て、事務所を開設し営業活動を開始しました(写真のとおり)。今後日系タイヤ会社向け、イラン向け、トルコ向けに天然ゴムをベトナムから輸出します。すでに何コンテナ分を受注し、出荷準備中です。
VRGJAPANは一般の天然ゴム販売商社とは違います。VRG社内の日系向け販売チームという位置づけでいわばメーカー直売の販売部門です。さらにVRG社内企画部を協議して日系タイヤ会社が求める特別グレードの天然ゴムを生産することにしました。すでにサンプル品を作り、タイヤ会社でテスト中です。RSS3とかTSR10,20ではありません。自動車業界、タイヤ工場が求める物性を追及し、それに合う物性特性がでるように天然ゴム製造プロセスを変えました。当社スタッフ、顧問はタイヤ用ゴム練り、ゴム物性評価を長年やっていますので、こんな天然ゴムがあったらいいなという声を天然ゴム会社トップに伝え、その共同作業で誕生したグレードです。VRG社は天然ゴム農園を運営していますので原料、加工、保管まで一貫して新グレードを開発する力を持っています。
下の写真は、RSS3を製造するため、木からラテックスをとり、酸を添加して固めて、水を絞り、白いシートとつくり、乾燥して、数日間煙で燻製すると、飴色のゴムシートとなり、これを検品してRSS3となる工程の写真です。
ベトナムはすでにウンタリング(落葉時期)になりつつあります。写真のとおりゴムの木がかなり歯が落ち始めており、ラテックスの生産量が間もなくゼロになります。5月までラテックスが生産できず。在庫品だけを出荷しますが、生産ラインは停止します。
 ところでインドニューデリーからベトナムホーチミンまでインドのJETAIRWAYS航空機で移動しましたが当然日本人は私だけ、さらにバンコックで途中一回着陸しましたが、客を乗せたまま機内清掃が始まりました。通常乗客は空港ロビーで待つのですが、さすがインドの航空会社、客を乗せたままの掃除です。自分の席の掃除では立って違う席に行ってくださいというわけで、席をウロウロしました。珍しい写真です。
今週は化学経済誌の「世界の合成ゴムの市場」について原稿を仕上げなければ。
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ベトナム天然ゴムメーカー合弁会社設立 VRGJAPAN社 [天然ゴム]

 2014年9月に当社はベトナム最大で、かつ世界でも有数の天然ゴム製造会社 VIETNAM RUBBER GROUP社(国営会社)と、大阪の化学品商社JTC社と3社で合弁会社を設立し、12月8日に合弁会社としてホーチミン市より投資ライセンスを取得しました。11月26日にベトナム側パートナーVIETNAM RUBBER GROUP社の会長が来日し、東京丸の内で記者会見を開かせていただきました。ゴム報知新聞、ゴムタイムズ、化学工業日報、日刊工業新聞、ベトナム金融経済情報、石油化学新聞その他に掲載されました。以下の通りです。 またプレスリリースはこちら。プレスリリースVRGJAPAN 日本語 11-26-2014用.pdf
世界3位の天然ゴム生産国となり、ますます天然ゴムの生産が増えるベトナムで、そのNo1の天然ゴム会社であるベトナムラバーグループ(VRG社)と合弁でVRGJAPAN RUBBER EXPORT社を設立し、まもなく営業活動を始めます。日本、日系タイヤメーカー向け、トルコ、イラン向けを中心に天然ゴムを生産販売します。VRG社は天然ゴム農園40万ヘクタールを所有し、ゴム園からラテックスをとり、天然ゴムを製造しています。その中に日系会社向けの販売チームができあがったことになります。加藤事務所の加藤が同社VRGJAPANの社長に就任します。天然ゴム製造会社の一員になったのでその天然ゴム製造のコスト構造がよくわかります。世界中でこの天然ゴム相場でもまだ利益を出している天然ゴム会社はこのベトナムVRG社ぐらいではないかとも言われています。天然ゴム商社ではなく、天然ゴム製造会社に合弁で出資したことになります。
 一方12月の日本経済新聞社系の日経ヴァリタス誌でも当社の天然ゴムのコメントが記事になっています。以下のとおりです。
 相場は今後どうなるか?その解答はコンサルタントとして大手天然ゴムのユーザー様、関係者に提供しております。
12月5日にVRG社が顧客、関係者、ベトナム農林大臣をご招待して約1000名のディナーパーティをホーチミンで開催しました。当社も合弁会社社長として出席しました。アジア中のゴム関係者が来ていました。これも楽しみです。
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天然ゴムタッピング [天然ゴム]

天然ゴムをゴムの木からどうかって採集するか? 以下の動画をご覧下さい。
先週 天然ゴム農園に行き、撮影してきました。木をナイフで溝を切り込むとすぐに樹液がでています。
これをカップで受けて、このカップに200から300g溜まったものを数日毎に採集してきます。1人が1000本ぐらいの木を受け持ちます。それをバケツに入れ、それを小型タンク、さらに小型ローリ車に入れて、天然ゴム加工所に持ち込みます。
加工所では酸をいれてプールで固め、それを水を絞り、オーブンで乾燥、固形化し、33.3kgまたは35kgに計量してプレスで押し固め天然ゴムが出来上がります。これが、CV60、3Lになります。
農産物が工業製品に変わる工程です。
天然ゴムもそろそろ底値感がでてきました。これだけ安ければ採算に合わないとして生産を落とすでしょうから。
以下の動画が再生できない場合には
http://www.rubberstation.com/NRTaping2.mp4
http://www.rubberstation.com/NRTaping3.avi
http://www.rubberstation.com/NRTaping4.avi
をクリックして動画をダウンロードしてビデオをご覧下さい。


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天然ゴム農園 [天然ゴム]

月曜日にベトナムの天然ゴム農園に行ってきました。
写真の通りです。写真の木はまだ7年目に若い木で3日に一回、朝5時にゴムの木にカットをいれて朝9時にラテックスを採取します。このラテックスが天然ゴムL、3L,CVグレードの原料に、その後木から出る樹液はカップに固まりますのでそれはTSR10,STR20の原料になります。 ベトナムは、2013年は天然ゴム大増産で、2014年はマレーシアを抜いて世界第3位の天然ゴム生産国になります。一方ベトナム天然ゴム大手で、日本でベトナムからの輸入の大部分を占めるDauTieng社のように農園の木が20年たち、今後5年間は古い木をカットして、新しい苗に植え替えるため、これらからの数年間は生産量を減らす動きもあります。価格が低迷しているので、木の入れ替え時期であると判断したのかもしれません。ベトナム天然ゴム会社は、カンボジア、ラオスへの進出も意欲的で、ベトナム生産規模の30%分ぐらいは、カンボジア、ラオスですでに農園開拓をしています。ベトナムは丁寧な天然ゴムの作り方をしていますがまだ製造工程の品質向上の余地があります。天然ゴムの世界もプレイヤーが今後入れ替わるでしょう。

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WORLD RUBBER SUMMIT 2012 開催 [天然ゴム]

5月22-24日にシンガポールで世界天然ゴムサミット2012が開催され、天然ゴムの生産者、加工工場、ディーラー、タイヤ会社幹部と約1000人が集まり、天然ゴム業界の情報交換をしました。当社のインドでのパートナーRamcharan社もこのサミットのスポンサーになっています。今回はブリヂストンの荒川会長とミシュランのMichealRollier会長(5月に引退)のスピーチがあり、これだけでも業界的にはびっくりです。
ブリヂストン荒川会長のスピーチはブリヂストンのサイトhttp://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2012052301.htmlに掲載されていますが、参加者のだれにきいてもこの講演はすばらしかったと言っています。注目の天然ゴム代替原料(グアユール、ロシアタンポポ、バイオエタノールでIR)だけでなく、ゴムタイヤ業界を持続可能な社会のために、100%サステナブルマテリアル化を重要項目におき、天然ゴム生産地域の多様化、バイオマス由来の合成ゴム、カーボン、ゴム配合剤の開発を狙い、タイヤ原料で非再生資源(枯渇資源、使ってしまうと無くなってしまう資源、原油ナフサ)からリサイクルできる原料を中心にしていこう。さもないとタイヤの原料が枯渇してタイヤが将来生産できなくなる恐れがあるので。ということです。
 IRSGによると、昨年の世界天然ゴムの生産は1100万tで前年比5%UP,消費は1100万tで1%UP,消費の伸びが少なく(EUと中国の減速で)、これで何とか需給バランスがとれてきた。(だから価格が適正水準に戻ってきた)ということです。 先週は日本ゴム輸入協会の総会と懇談会があり、4大タイヤ会社調達部の方と意見交換をさせていただきました。下にIRSGの発表データ2011年3Qまでの天然ゴム生産、消費、合成ゴム生産、消費、天然ゴム合成ゴム、ブタジエンの平均価格を掲示しておきます。
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