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ベトナムラバーグループ一行来日 [天然ゴム]

5月9日からベトナム最大の天然ゴム会社ベトナムラバーグループ VRGの社長以下各DongNai,PhoucHoa他大手工場の社長らが来日しました。当社とJTC社でアテンドして、13日まで大手タイヤ会社、在日ベトナム大使館、当社、JTC社と会談をしました。VRG社の社員は約10万人、その社長ですからこちらも気を使います。いわゆるフルアテンドです。昼食、夕食をともに、宿泊場所、会食の場所もいろいろ考えてです。面談いただいた取引先の方々、大使館幹部の方々ありがとうございました。
VRG社は国営企業で、天然ゴムの生産量は年間約30万トン、ベトナム天然ゴムの約1/3を占める会社です。社長は国会議員でもあります。会談に対しての事前ブリーフング、ベトナム大使館との調整。いろいろとやることがあります。当社本社事務所にも来られました。京都や東京の観光もあり、最終日はショッピングもいれて、無事帰国されました。社員10万人の会社のトップの方ですから、こちらもかなり気疲れしました。それにしても毎晩酒の量のすごかった。

 ブタジエンが下げ止まった後、また下がっています。しかしぐんぐん下がるという状態ではありません。さて天然ゴムはこの価格でステーか?
15日の週後半は名古屋で日本ゴム協会(学会)年次総会で加藤の発表があり、今プレゼン資料を作成中です。
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ベトナム ラバーディナーパーティー [天然ゴム]

先週はベトナムで天然ゴム協会(VietnamRubberAssociation)とベトナム最大の天然ゴム会社、国営会社VRG(VietnamRubberGroup)共同主催のVietnamRubberDinner、ベトナム最大の天然ゴム関係のパーティーが12月9日に約1000名の関係者、ユーザーを招いて開催されました。加藤もVRGJAPANの社長として出席しました。VRGのThuan社長のスピーチにもありましたが、今年2016年は天然ゴム価格が低迷し、厳しい年でした(もっとも12月は価格が高騰していますが、天然ゴムメーカーの感覚ではこれは一時的なことで、決して喜べないということです)という話が多かったです。9日はこのパーティー前に、加藤らとVRGのThuan社長と1時間VRGJAPANの会議を行いました。
下の写真はVRGJAPANのメンバーです。加藤以外は会社の従業員はみんなベトナム人ですが、THAHN会長以下みんなしっかり仕事をしてくれています。感謝しています。
月曜日には天然ゴムの世界で唯一の業界団体InternationalRubberStudyGroup (IRSG)のDrEvans社長が来日し、加藤も会って情報交換しました。やはり天然ゴム需給はバランスは供給が十分あり、とても高騰する状況ではないが、上海市場でPaperDealで天然ゴム需要家でない人が買っており、買いが買いを呼んでいる。東京市場でも証券会社あたりも買いを入れている。マネーゲームの道具になっているという状態です。
あす12日は日本ゴム工業会で資材関係の講演を2時間やります。
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天然ゴムRSS3ベトナム編 [天然ゴム]

お盆の時期にベトナムに出張し、天然ゴムRSS3工場にて打ち合わせ、工場監査をしてきました。
ベトナムのVRGJAPANの天然ゴムはラテックスをVRG傘下の農園から集めて、プールで凝固させ、お豆腐のような形で、カット、スライスして竿に干して、それから燻製室3-4日間、最後の一枚一枚チェックしてグレード分けして包装して出荷です。
下の写真のとおり。
RSS3は6-7月にちょっと値上がりに、タイヤ向けで主流のTSR20の価格があまり動かないのに、RSS3だけ値上がりに、タイの長雨、タイインドネシアの在庫玉買い上げと理由は一応ありますが、ちょっと不自然。8月に入り、RSS3だけの値上がりはもとに戻りました。
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異物混入は敵だ! [天然ゴム]

先週に続き、今週はまたベトナム出張2日間です。某日本のタイヤ会社の方と天然ゴム2工場で打ち合わせ、工程監査です。今回はベトナム軍の運営している天然ゴム工場を紹介しました。下の写真のとおりですが、ラテックス固化槽の天井手前にある赤い看板(標語)には「異物混入は敵だ!」とベトナム語で書かれています。さすが軍隊、軍人らしい表現です。当社VRGJAPAN(加藤事務所の合弁会社)が天然ゴム工場に対して、天然ゴムは異物混入を防ぐのが大切だ。それは十分注意してくださいと要望してきました。それが軍工場では 異物混入は敵だ となりました。
ラテックスを運んでくるトラックも赤いナンバープレートがついていて、これも軍用車です。工程管理は命令が徹底しています。品質管理も熱心です。
また、別の工場ではSVR3Lの包装後の外観チェック、カット部分をWHITESPOT検査をして工程も監査しました。
高原地区からホーチミンへはVietJet航空の便で帰りました。ベトナム第二の航空会社で格安航空会社ですが、写真のとおりのように、ベトナムは社会主義国でも、かなり柔らかい雰囲気です。「ベトジェット・セクシー」として政府から罰金をくらうことがあるそうです。
8月にもまたベトナム出張がありそうです。
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またシンガール、ベトナム出張 [天然ゴム]

2週間前に続いてまたシンガポール、ベトナムに出張です。天然ゴムはウィンタリング時期(落葉期)が終わり、天然ゴムの生産もフル生産にもどってきています。今回は天然ゴム生産、品質管理をよる知っている日本技術者(こんな人はめったにいませんが)を顧問にお願いして同行してもらいました。シンガポールでは日系タイヤ会社数社を訪問、その晩ベトナムに移動し、天然ゴム工場で打ち合わせしてきました。ベトナム風RSS3の作り方は、下の写真のとおりですが、ゴム農園からタッピングしたラテックスに酸を加えてプールで固化、巨大な豆腐です。それをスライスして、干して水切りして、燻製室で数日間、一枚つづ検品して、111㎏ブロックや33kgベールにして出来上がりです。SVR10、CV60、CV50、SVR5Sも生産しています。
 最近天然ゴム、特にRSS3の価格が上昇してきています。需給バランスを考えると、それほど上がるはずではありませんが、何か価格を上げる理由があるのでしょう。SINOCHEMの狙いは?
最近中国関係(中国政府)による天然ゴム市場のコントロールの影が気になります。 ピレリ―タイヤを買収したぐらいですから、豊富な資金で長期的に何かを狙っているのでしょう。
この出張の間で化学工業日報社の化学経済8月号の特集での合成ゴムの原稿が完成し、発送、9月の日本ゴム協会技術シンポジウム、ゴム練り講演会で「世界のゴム練り事情」の講演原稿作り、あとコンサルティング契約での作業がいろいろ、とあっという間です。来週はまたベトナム出張、なにかほぼ毎週、アジアに出張をしているペースです。
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ベトナム天然ゴム工場 [天然ゴム]

今週は2日間ベトナム出張で、天然ゴム2工場での打ち合わせ、やっと雨がふる季節になり、ベトナムの天然ゴムの生産再開です。今年はちょっと落葉期が長く、なかなか雨がふる季節にならず、気をもんでいました。やっと工場の天然ゴム生産が再開し、すこしずつ生産量が回復してきています。下の写真はいかにもベトナムという感じでしょう。
会食で、VRGJAPANの社員とベトナムの海の魚が自慢のシーフード店へ。100人ほど客がいる大型のレストランですが、日本人、外国人は5名ほど。地元に有名店です。写真の魚を食べましたが、グロテスクな魚。オコゼの仲間か?結構おいしい。
 円高が進み、これで10月以降のゴム原材料の値上(合成ゴム、カーボン、オイル)は微妙になったかも。円高も英国国民投票次第か?
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シンガポール天然ゴム栽培発祥の地 ゴムの木の聖地 [天然ゴム]

今週は日本にいましたが、来週のベトナム出張準備、日本ゴム協会年次総会での当社の講演発表2件に準備でバタバタしていました。当社子会社でベトナムの天然ゴム会社VRGJAPANの株主総会を来週開催します(加藤がVRGJAPANの社長を兼務しています)。お陰様で、2014年12月に会社を設立して、2015年の売り上げが約2.5億円、ほぼ黒字。2016年は売上げ予想12億円です。今後の事業展開の会議を一日間ベトナムでやってきます。
 当社の杉谷さんがシンガポールのボタニックガーデン国立植物園Singapore Botanic Gardenに行き、世界の初めての天然ゴム栽培の木の写真をとってきました。 ブラジルで発見された天然ゴムの木が、1877年イギリスの王室植物園から天然ゴムの種11個としてこのシンガポールの植物園に運ばれ、ここで、栽培が始まり、どうやってゴムの木からラテックスをとるか、試行錯誤で その方法が編み出されました。栽培に成功し、ここからマレー半島、タイ、インドネシア、ベトナム島に天然ゴムの栽培がひろがっていきました。よってこの植物園が天然ゴム栽培の発祥地、ゴムの木の聖地です。アジア中の天然ゴムは同じDNAで、この11個の種から始まっています。2015年12月放送のTBSの世界遺産でもこの植物園のことが放映され天然ゴム栽培が紹介されました。
貴重な写真を杉谷さんがとってきてくれました。日本ゴム業界初紹介か?

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天然ゴム生産工場(ベトナムVRGJAPAN) [天然ゴム]

ベトナムVRGJAPANが供給する天然ゴム工場で打ち合わせ。
以下の写真のとおり。天然ゴム農園からラテックスや、カップラム(ラテックスを木に取り付けた皿に残った生ゴム屑)を集め、それを長いプールに流し、半日かけて酸を加えて固め(まるで豆腐のようになります)、それをロールで水を絞り、最後にオーブンで乾燥させて、それをプレスで押し固め、されに金属探知機で検査して、包装して日本向けや日系タイヤ向けに出荷します。月に1000トン近くを出荷しています。ベール内部の温度を測定するもの品質管理です。
とはいえ、いろいろと改善、注意すべき点があり、ひとつづつ問題点を解決していきます。 自分達が作って供給する天然ゴムが日本の自動車に装着するとなるとVRGJAPANの社長としてうれしいものです。
工場にはなぜかJSRの合成ゴムのメタルパレットがあったりして。
ホーチミンの街は旧正月を前に街はライトで飾り付けされています。晩はみんなで鍋とベトナム料理です。
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天然ゴム相場の今後 [天然ゴム]

今後の天然ゴム価格はどう動くか?
以下の通り、日本経済新聞2015年12月22日夕刊、5面マーケット欄に
「プロはこう読む 商品 」の欄で加藤事務所 加藤のコメントが載っています。
プロであるかどうかは 評価が分かれるところですが。

以下はその一部ですが、全文はどうぞ日経新聞を読んでください。

これ以上天然ゴム価格は下がりにくくなってると思います。だた上昇はゆるやかでしょう。
今後の天然ゴムの供給能力(実際の供給量ではなく、供給能力)と 中国をはじめとすると需要量を考えると、急騰はまずないが、1年ぐらいかけて、徐々に価格が上がっていくということです。難しいのはいつどのぐらい上がるかです。
今後も天然ゴムの需給バランスに注目していきます。
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シンガポールへ弾丸ツアー、日本ゴム協会でベトナム天然ゴムの講演発表 [天然ゴム]

今週はシンガポールの日系タイヤ会社に滞在時間18時間の弾丸ツアーでした。成田を夜出発して、シンガポール着午前3時、昼は2社訪問して、現地夜出発で羽田朝7時着。2日間寝ていない??、
そのまま羽田空港から日本ゴム協会関東支部紹介講演会場に行き朝10時から「ベトナム天然ゴム(臭わない天然ゴム、CSR活動になる天然ゴム)」を講演発表し、その後ブースでご紹介。さすがに眠い。
ベトナムはTPP加盟国なでの、タイ、インドネシア天然ゴムと違い、天然ゴムをTPP加盟国の原産地規制の換算(自動車部品として価値の45%)のTPP国原産に含めることができ、タイヤのUSA、カナダへの輸入時(通常輸入関税3.4から4%)に有利になります。
以下の講演発表のとおりですが、 ラテックスベースで TSR20,RSS⒊に近い物性に仕上げているので、ゴム臭の少ない天然ゴムとなり、素練り時、成形時臭が少なく作業環境、工場周辺地区の臭公害低減に役立ちます。またベトナム軍生産部の天然ゴム工場製 SVR10, SVR5Sはゴム代金の一部が地域の橋、道、病院の建設、改修費となり、国際貢献できます。ユーザーのCSR活動にどうでしょうか?
発表の一部は以下のとおり。 来週はトルコ、イランへ出張です。
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