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TiretechlonogyEXPO, JSRハンガリー工場 [海外]

今週は北京経由で、フランスに入り、パリから新幹線TGVに乗ってボルドーへ。ゴム促進剤メーカーMLPC社で打合せ、社長と会食。フランス人からみて、日産の元社長ゴーンは脱税でけしからん奴だ。でも税金と報酬を戻せば、解放すべき、検察の勾留が長すぎる。とのこと。その話をしたら翌日実際に勾留が解けてフランス人の願いが通じたか?次の日はボルドーからドイツハノーバーへ、そして世界一のタイヤ技術展示会TIRE TENSHHEGY CONFERENCE&EXPOに参加.。ハノーバーの中央駅から市電に乗ってメッセ会場へ。旭化成、日本ゼオン、中田エンジニアリング、神戸製鋼所、リックス、信越化学工業、クラレが出展していました。加藤はイタリアのカレンダーメーカーRODOLFO COMERIO社のブースで、日本のタイヤ関係の技術者、購買関係者と打合せ。ゴム会議でタイヤ産業の将来について講演を聞く。ヨーロッパは環境やタイヤスクラップをタイヤ原料のいかに再利用するか真剣に考えています。タイヤのマテリアルリサイクルの話はこの会議で聞くのが毎年楽しみです。ブラジルのもみ殻を焼いて灰にして、そこからシリカを取り出し、タイヤ用にシリカにして販売する会社と打合せ。ドイツ資本の会社ですが、さすがヨーロッパの考えです。ほぼ今のシリカと同じコストでできるとのこと。すでにプラントあり。
ハノーバーからハンガリーの格安航空会社WIZZAIRに乗ってブタペストへ。そこから予約した乗り合いバスに乗って、Tiszaujvarosへ、ハンガリー一の石化メーカーMOL社の街です。鹿島か四日市みたいな街です。そこでJSRがMOL社と合弁で建設中の年5万トンのSSBR工場へ、当社も試験機、プレス、ベールカッターその他を納入しており、試運転、運転指導をして引き渡し。JSRMOL社の長友社長と再会、会食。SBRプラントは3年越しのプロジェクトで間もなく試運転開始か?。MOLの大きな石化コンビナート内にあり、近くにはブタジエン13万トン製造ラインもあり。いよいよJSRのEUでのS-SBR生産が始まります。金曜日はレンタカーでブタペスト市に戻り、街を散策。ドナウ川の両岸に観光名所がいっぱい。
以上今週1週間のスケジュールでした。下の写真で、JSRプラント写真はDAILYHUNGARYNEWS紙からの引用です。空中からの写真はGOOGLEより。
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インドゴム展示会 IndiaRubberEXPO2019 [海外]

今週はジャカルタから戻り2日間だけ東京にいて18日からインドMumbaiでのインドゴム展示会に参加、子会社が出展です。この展示会はアジア最大のゴム展示会で(中国を除く)、ゴム材料、機械メーカーを中心に、300社以上、参加者が2.5万人、会場広さが2.6万m2と大きなゴム展示会です。インドの材料、機械メーカーが多いのですが、世界の主な原材料メーカーも代理店を通じて出展しています。日本関係では日本ゼオン、デンカ、信越化学、三福工業、AGC(旭硝子)、その他JSR,東ソー、アクロス商事、東京材料等が出展していました。三福工業はインドでゴム練りをやっています。加藤事務所はインドではパートナーのRamcharanCompanyと合弁でIndo-JapanPolymers  ( http://indo-japan.in/ ) でゴム練り販売と 樹脂練り製造販売をしており、Ramcharan社のブースに子会社として出展しました。日印マークです。この子会社ではSAPで社内システムを運用しています。下の写真のとおりです。
インドにいると、ロシアのカーボンブラック、 中国のゴム薬品、 サウジアラビアの合成ゴム、もちろんインドの合成ゴムメーカー(ISRL と RELIENCE )のブースがあり、なかなか日本、アジアでは見かけない原材料メーカー、インドのゴム機械メーカー(これもたくさんある)をチェックすることができます。
通路を歩くと、加藤にインド人から 久しぶりと 声をかけられますが、だれだったか忘れていることも多くこまってしまいます。展示会終了後Ramcharan、Indo-JapanPolymersの営業マン全員で写真撮影です。
この展示会で、3月に会うはずのフランスゴム薬品メーカー、イタリアカレンダーメーカーの幹部に会い、その場で打ち合わせしました。
サウジアラビアのARAMCO-住友化学のEPDMは順調に生産開始しています。日本には輸入されていませんが。
世界のゴム関係の展示会、EXPOについては、ゴム報知新聞NEXT 加藤事務所のコラム https://gomuhouchi.com/serialization/17770/ をご覧ください。
ムンバイの交通渋滞はますますひどくなっています。現在地下鉄を8路線建設中ですが、それまでは夜まで主要幹線は渋滞だらけ。ただ4日前のジャカルタの渋滞と無茶苦茶な運転に慣れてしまったので、インドの車の運転がなんだか行儀よく見えてしまうのは不思議です。
これから、合弁会社の工場に移動します。
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インド大手タイヤメーカーに技術指導 [海外]

今週は5日間インド出張です。インドの2輪タイヤの最大手(インドのオートバイ生産台数は世界1位なので、このタイヤメーカーは世界一かも)のTVSタイヤに行ってきました。当社の技術顧問の方と一緒にタイヤ技術指導です。加藤もタイヤメーカーの練り、押出、カレンダー、成型、加硫とタイヤのバイアス、スチールラジアルタイヤの生産工程を見せてもらいました。2輪タイヤは主にナイロンコードを使います。この工場だけでも毎日10万本近くのタイヤが作られています。
 インドのマドライ市ですので、当然毎日インド食。下の写真は工場の幹部用食堂での写真です。
シンガポールからチェンナイ経由マドライ市に行きました。TVS社工場構内にはかわいい会社所有の救急車がとまっていました。
宿泊したホテルには プラスティックのストローは使わないようにする とのボードが置いてありました。インドでも廃棄プラスチックの問題は議論されています。
またチェンナイの新聞にも日産ゴーン元会長の記事がでていました。チェンナイには日産の自動車工場があり、関心がたかいのでしょう。
そのあとはチェンナイで当社合弁会社IndoJapanPolymersの経営会議、そしてニューデリーで日系ユーザーと打ち合わせ。当社50%出資の同社は今期は売上も利益も倍増で、今年加藤事務所より売り上げも利益も多くなりました。うれしいことです。最近できたVISTARA航空に乗りました。TATA社とシンガポール航空の合弁会社で、サービスがいいです。
インドでもゴム原料でCR不足は問題で、一方フッ素、シリコーンの不足はそれほど問題ないとのこと。
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タイゴム協会での講演 Drバンジャさん [海外]

11月12-13日はタイのバンコックにタイゴム協会、InnovationGroup共催のRoadMap of Rubber,Rubber Industry 2018, Thailand to become rubber hub in Asia のゴムフォーラムに招待され、講演をしてきました。講演内容はDemad&Supply, Price of rubber materials 2018-2019 という内容で英語での講演です。参加者も通訳なしの英語の発表をきいていました。加藤事務所のほか、日産自動車による自動車産業の将来、マヒドール大学による最近のタイ天然ゴム研究、タイ政府金属、材料研究機構による低アンモニアラテックス研究、タイ政府系研究機構よる国営ゴム研究開発の方針、FOMM社によるミニ電気自動車開発の発表がありました。50名ほどのタイのゴム会社の幹部、材料メーカー、タイ政府のゴム関係者、チュラコ-ン大学、マヒドール大学のゴム学科教授らが参加しました。加藤の講演の質疑応答で、タイでもクロロプレンゴムが不足し、今後の見通し、中国米国貿易戦争に天然ゴムに与える影響について質問がありました。
晩はタイの大手ゴム会社社長らの会食に参加、PIインダストリーのバンジャ社長、EASTERNPOLYMER社(住友理工、日本ゼオンのZAP、早川ゴムらの合弁相手の会社、ゴム断熱材メーカーでもある)社長の隣に座り、タイのゴム産業について会食、情報交換しました。2日目はInnovationグループの手配で、タイの天然ゴム工場、タイ日本シール社を見学しました。
下の写真にそのフォーラムの講演の一部をお見せします。天然ゴムの輸出が、タイ国にとって、自動車、パソコンについて3番目に大きな輸出品目であること、天然ゴムの消費では世界で4番目、天然ゴムと合成ゴムの合計の消費では世界で5番目であることなどあまり知らなかった事実でした。
13日の晩はPIインダストリーの社長夫人(この人も有名人ですが)と会社の裏の、タイの屋台で夕食、タイから成田へはエアーアジアのビジネスクラスで帰国、これは比較的安くお勧めですが、日本人はほとんど乗っていない。
16日は関西ゴム技術研修所(日本ゴム協会関西支部)で2時間ほど ゴム産業、日本と世界の違いを講演しました。
そして18日から1週間ほどインドに出張です。 この10日間は東京ー台湾ータイー東京―大阪―東京ーシンガポールーインドと大移動です。
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墨東ゴム工業会(東京)台湾研修出張 [海外]

11月9‐10日で墨東ゴム工業会台湾研修のご一行様を台湾でゴム機械メーカーのKneader Machinery社(ロール、ニーダー、BOMメーカー)とJINGDAY MACHINERY社(成形プレスメーカー)にお連れしました。以下のとおりですが、ニーダー、特殊仕様のニーダー(インターメッシュローター)、ニーダーの製作過程、成形プレスの組み立て工程、10000㏄のゴム射出成型機、700トンダウンストロークのゴムプレス、420トン分の部品自動倉庫、その他を見学していただきました。ぜひご商談をお願いいたします。その後は台湾料理で台南で有名な店で両社の社長会長らと工業会一行と会食しました。
そのあと休日には台北の見どころを見学。 工場見学の最後の写真はナガセケンコー社の柳田社長のFACEBOOKに載せてある写真を転用させていただきました、
また私は日曜日は東京に帰らず、そのままタイ出張へ。その空き時間を利用して 九フンを見てきました。映画の千と千尋の神隠しのモデルかといわれている湯場の建物もあり、台湾の観光客でにぎわっていました。
12日はタイで、タイゴム協会でのROAD MAP OF RUBBER AND RUBBER INDUSTRYというゴム関係のフォーラムで、天然ゴム、合成ゴムの需給バランスと今後の価格について、講演(英語)をしてきます。
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米国出張 [海外]

8月31日から米国出張でした。
米国の景気は予想以上にいい。シカゴに数日いましたが、日本車は相変わらず売れている。
シカゴの中心にはトランプビルがあり、このオーナーが大統領だと考えると、やはり変な国だ。
ゴムコンパウンドのPreferred社と打ち合わせ。またシカゴ大学で化学学科、高分子研究所を見学。
米国の物価の高さはやはり気になる。物価から考えると、¥80/$ぐらいの感じがする。日本がこの20年物価があがっていないことを実感します。
EPDMが米国で値上げになります。Dow,Lion,各社から値上げの発表があり、だいたい¥12/kgぐらいの値上がりです。ナフサ値上がりがその理由と、米国内ではEPDM市況にタイト感があります。
写真はシカゴ市内、産業科学博物館、シカゴ大学、化学学科の建物です。
先週のニュースで気になるのは、信越化学のシリコーンゴム米国工場増強計画(米国で増強です。中国製シリコーンゴムが米国で25%輸入追加関税を考えると当然か)、ダイキン工業のフッ素ゴム生産増強です(やっと決断してくれたか)。
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インド出張 気温44℃ [海外]

今週はインドに2日間出張し、そのあと大阪出張とあちこちに。
当社のインド合弁会社Indo-Japan Polymersは2018年3月期決算は売上約16億円、当期利益も23百万円と大幅な伸びに、ゴムコンパウンド販売も3月は350トンの出荷と、前年比約2倍に。インド経済の好調さを裏づけています。樹脂コンパウンドの新工場も稼働が月25トンまで上がり、年内には月70トン出荷を目指します。今回はこの新工場の日本から融資をしていただいている国際協力銀行(日本の政府系銀行)の幹部の方が工場視察に今回はそのアテンドと、工場で取締役会でした。加藤事務所はこの合弁会社に50%出資しています。次の一年間の事業計画を打ち合わせ。インドでの一日打ち合わせは疲れる。
 インドは今一番熱い季節です。下のスマホの画面のとおり、工場のあるヴァドーダラはこの日気温44度、さすがに暑い。生産現場も押し出し機があり、空調なしですから、暑い。下の写真のとおり、400種以上のカラーマスターバッチや添加剤マスターバッチを製造、黒マスターバッチも販売、TPE,TPUも試作が進んでいます。工場長とインド食の昼食、加藤も右手素手でカレーやナンを食べます。その後おなかを壊して結構つらかった。
工場がある、グジャラート州は禁酒の州です。お酒が売っていません。外人はホテルで3泊すればウイスキー0.5本まで買えますが、部屋の中で飲んでくださいということになります。下の写真はホテルのお酒売り場、鍵がかかっています。外人はパスポートとホテルの証明書を出して、やっとビールが買えます。たしか3泊してビール3本ぐらいまで、それ以上は無理。パスポートにこの3日分は消費したとしてハンコが押されます。
 今回はエアーインド航空で往復しましたが、その中でデリーからアーメダバードへのAI13便で不思議な経験をしました。加藤は成田からエアーインド便でデリーで乗り継ぎましたので、このAI13便は国際線扱いで、到着地アーメダバードでパスポートと提示して入国し、税関検査がありました。しかし同じAI13便には国内線の一般の乗客も乗っています。同じ飛行機に、国内の人と、まだ入国審査前の人が乗っていて、席もバラバラです。隣の人に荷物を渡したら密輸になります。到着空港で、降機してから通路が分かれ、右に行けば入国審査、左に行けばそのまま外に出れれる。たぶん搭乗券に区分が書いてあると思いますが、さすがインドらしい経験でした。
 ブタジエン価格が$1800/MTをピークにやっと下がりだしました。アジアの合成ゴムメーカーはこのブタジエン価格では赤字になってしまうので、生産調整しています。それで需要が減り、またまもなくアジア地区のブタジエン工場の定期修理が続々と終わるので、供給も増えだしますので。
来週は日本ゴム協会高田会長のお供で、タイに出張です。PI Industryのバンジャ社長、BST社長、タイBS社長その他タイのゴム業界要人に会ってきます。
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フランスMLPC、サウジアラビアSABIC [海外]

今週は前半はフランスのボルドーから1時間の場所にある、ゴム加硫促進剤メーカーMLPC International社に日本のタイヤメーカーの方といっしょに行って、工場監査をしてきました。日本からの往復は北京経由で、パリに行き、そこからフランスの新幹線TGVで時速320kmの速さでボルドーへ。そこからローカル電車を乗り換えていきます。無事、品質監査も済んで、とんぼ返りです。パリでの飛行機乗り継ぎ時間の間で、パリ市内まで行き、ル・ボン・マルシェで一休み。4,5月はフランスはストライキのシーズンでした。フランス鉄道は5日間で2日間ストが、毎週つづいています。5月8日もボルドーからパリへはフランス鉄道がストで(実際には半分ぐらいが動いていました)、さらにこの日はエールフランス航空も同じ日がスト。これではどうしたら移動できるかわかりません。国際免許証をもってレンタカーを運転しての移動も準備しましたが、無事予定していた便は運行され、パリに到着しました。
 MLPC社は多くのゴム加硫促進剤を作っています。最近は中国が環境規制で中国ゴム薬品メーカーが生産を大幅に減らすなか、世界中からMLPC社の受注が増えています。DPG,DOTG、ETU、その他(TRA,DPTT)も製造しています。日本では当社が総代理店をしており在庫販売をしています。環境にうるさいEUにおいて、ちゃんとゴム薬品を生産しています。戦前は松からのロジンメーカーでしたが、第二次世界大戦後、フランスがドイツから賠償金の代わりに、BUYERのゴム薬品製造ノウハウを受け取ったことがゴム加硫促進剤の生産の始まりです。DPGはそのころから生産しています。また ゴム薬品のDPTUも生産しており、今度生産が中止になる ノックセラーC と同じ薬品で、代替品となります。
週の後半は日本に戻り、日本ゴム協会成形加工技術分科会で1時間講演しました。その後サウジアラビアのEPDM, BR,カーボンブラックメーカーのSABIC社から合成ゴムの責任者のサウジアラビア人がきており、いっしょに日本のタイヤ、ゴムメーカーを回りました。日本の合成ゴム市場のプレゼンもしました。自社でブタジエン、エチレン、プロピレンを製造していますので、有力な合成ゴムメーカーです。2017年から商業生産開始で稼働率も高いようです。今年中に加藤もサウジアラビアの本社、工場に出張するになりそうです。SABICの人に見せてもらったサウジの砂嵐の動画がすごかった。下の写真はどの一部ですが動画でみると迫力あり、ミッションインポッシブル3にでてくる砂嵐が本当にある。砂嵐の中では、夜のように真っ暗になる。
前回のブログでお知らせしましたが、中国のハロゲン化ブチルゴムのアンチダンピング税課税の影響で、アジアでブチルゴムの市況が上がってきています。中国のとばっちりですか?
来週は台湾出張で、そのあとも再度台湾、インドの出張が続きます。
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ハロゲン化ブチルゴム中国アンチダンピング税 [海外]

中国政府は、4月下旬に輸入するハロゲンブチルゴム(タイヤのインナーライナー部に使用される、空気を洩れないようにするゴム、かつてはブチルゴムであったが、現在はブロモブチルゴム(ハロゲンブチルゴムの一種)が主に使われている)に大幅なアンチダンピング税を課税すると仮決定(正式には今年夏に決まるがそのため、即日に保証金を積んで輸入しろということ)と発表がありました。その内容がわかりました。
US品は、EXXONMOBIL品、その他品は66.5%課税、EU品はEXXONMOBIL品は63.7%課税、ARLANXEO(LANXESS)品は30.9%課税、シンガポール品はARLANXEO品は26.0%、その他(EXXONMOBIL品)は66.5%、
日本品、ロシア品、カナダ品は対象外です。

現在中国ではハロゲンブチルゴムは4社が生産しており、その生産量は年84200トン、一方年211400トン輸入されており、中国での使用量は年29万トン前後、輸出はほとんどなし。です。
一方輸入は、USA(EXXONMOBIL品)から30%、シンガポール(ARLANXEO品)から23%、ロシアから14%、ベルギー(ARLANXEO品)から11%、カナダ(ARLANXEO品)から11%、日本(JSR-EXXONMOBIL品)6%、サウジアラビアから5%です。
よって輸入が60%ぐらいを占め、その輸入品の60%ぐらいにアンチダンピング税がかけられます。特にEXXONMOBIL品に66%も課税されます。今年はシンガポールにEXXONMOBILのブチルゴム工場が完成しますが、これにもアンチダンピング税66.5%かかることが決定しています。

これは中国と米国の政治的なケンカです。特にEXXONMOBILを憎んでいるようにも見えます。ちょっと前の米国国務長官(外相)がEXXONMOBILのCEOだったからでしょうか?中国品は生産コストが高いので、それに合わせろということか、それにしてもアンチダンピング税率が不明瞭です。よくわかりません。
結果は中国の外資系タイヤメーカーと一部国産系のタイヤメーカーの原料コストが上がり、タイヤが値上がりになるだけです。それにしても66%の課税は不可解です。
これが中国です。

中国商務省の発表詳細、アンチダンピング税の検討過程の説明は http://images.mofcom.gov.cn/trb/201804/20180419102311442.pdf にあります。

これを読んでみると、2014年から2017年にかけて、輸入品が増えて、国内販売価格が大幅に下がった。それで国内メーカーが損害を被ったという風に読めるが、実際には国内ハロゲンブチルゴムの工場は完成したが、運転がうまくゆかず、稼働率は50%にしかならず、そのため生産コスト、販売価格が高かった。そこに需要が増えて、輸入品がたくさん輸入された。その価格は国際相場価格であり中国国内販売価格より安かった。と考えるのが普通ではないか? 中国の合成ゴムのコンサルタントも同じ考えであった。

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シンガポール、インドネシア出張 [海外]

シンガポールでは、MLPC社の販売会議、この時期ですので、中国ショックで世界中から加硫促進剤の注文が同社に殺到しており、グレードによっては売りたいが供給が追い付かないという話、特にDPGが足りない。午後は有名なガーデンズバイザべー植物園と、さらにシンガポール植物園に行きました。この植物園(BotanicGarden)では、天然ゴムがロンドンから移植され、この植物園で栽培され、ここからアジア各地に広まったという、その栽培場所に記念碑があります。いわば天然ゴムの聖地です。わかりにくい場所にひっそりありますが、探して記念写真を撮りました。そのあとタイヤ会社購買部門と打ち合わせ、その後ジュロン島にある日系S-SBRメーカー工場を訪問して、打ち合わせ、機械の点検、その後夕方インドンネシアジャカルタへ移動。翌日23日からは日系ゴム成型会社、ゴム練り会社と打ち合わせ、会食、翌日は日系タイヤ会社で打ち合わせ、その後バンドン市に車で移動して、KALIBARU社副社長と会食。そのあと駐在員でもなかなか乗ったことがない特急列車でバンドンからジャカルタに列車で移動。乗車にパスポートが要ります。時刻表通り3時間20分で遅れずジャカルタに到着、もし車で移動したら6時間はかかったかも。ジャカルタの東に延びる高速道路はますます渋滞がひどくなった。3月からは朝は、3軸以上のトラックの乗り入れ禁止、区間によってはナンバープレートの偶数奇数で乗り入れ制限をしているが、現在郊外MRT電車、高速道路の中央部にさらに2階建て高速道路建設の工事が同時進行し、車線規制もあり当分この渋滞はひどいであろう。ジャカルタの家族を残し、日系工場が多いカワワン地区の月曜から金曜日まで単身赴任?(この距離は40KMなのだが往復で6時間かかるので)という話まである。
インドネシアでも中国ショックの影響で、カーボンが足りない、ゴム薬品が足りない、シリコーンゴムが値上がり、どこでも同じ話である。地元のゴム会社KALIBARU社によると、これも材料不足は同じ話で、ただインドネシアの景気が4年ぶりに回復し、今年は経済がよくなるであろうとのことでした。当社の駐在員もいないので、ひとりでこの行程を都度車を用意しながら移動するということは、慣れているとはいえ、結構疲れる仕事です。タクシーは予約できるか?いくらぐらいかかるか?時間はどのぐらいかかるか?支払いはどうするか?考えながらです。最近は各国で銀行ATMに日本のクレジットカードを入れて、操作して、現地通貨を取り出します。台湾、シンガポール、タイはもちろん、ベトナム、インドネシア、インドでもこの方法が使えます。空港やホテルの両替よりずっとレートがいいのです。
 最後にジャカルタ市内で通勤電車を見ると、どこかで見たことがある車両が走っている。この車両は東京の地下鉄千代田線と JR埼京線の走っていた車両で、塗装を変えただけでそのまま使っていた。
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